渾身 KON-SHIN
(C)2012「渾身」製作委員会
夫の英明と、夫の前妻で亡き親友・麻里の忘れ形見である娘・琴世と島で幸せに暮らしていた多美子。かつて、親の決めた婚約者との結婚を破談させ、麻里と駆け落ち同然に島を出た英明は、親からも勘当され、娘を会わせることもできない。しかし、島を愛する英明は、島の人たちの厳しい目に合うことも覚悟の上で、再び島で生きる事を決意。島の伝統文化である“隠岐古典相撲”の世界に飛び込み、練習に励んでいた。そんな英明のひたむきな姿は、古くからの因習が残る島の人々の心に少しずつ変化をもたらしていく。そして、20年に一度の水若酢神社の遷宮を祝う古典相撲大会の日。島に暮らす誰もが大切にしているその相撲大会で、地元の皆から認められ、最高位の正三役大関に選ばれた英明は、地区の名誉と、家族への想いを賭けて、ついに土俵に上がる―。